特別オーダー・手作り試作品

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先週の金曜日、京都府中丹西保健所の方からの依頼を受けて、
市内のある患者様のところへご一緒しました。


ALSという病気の方のお宅で、恥ずかしながらこの病名は知りませんでした。


筋委縮性側索硬化症という名前で筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患のようです。



h4ご依頼は、現在顔の筋肉しか動かず、コミュニケーションのために使うコンピューター装置のセンサーを、舌の動きでほっぺたを動かしてセンサーのオンオフを行いたいが、ベッドで寝たきりの状態なのでセンサーが固定できず機械操作不能で、何とかメガネにセンサーを取り付けてコンピューターを操作できないか?というものでした。このセンサーは光ファイバーからの光を遮断したりしなかったりでオンオフを操作するものでした。



h3メガネの度数は必要なく、今回試作したのはスポーツサングラスのトップバーのみを利用して、センサーを取り付けるアルミ板をフレーム右側に固定しました。


皮膚とセンサーが平行に相対するように設置しなければならないために、光ケーブルを右側からトップバーを越えて左に逃がしてあります。


h2これはほとんど左半分の顔が枕に埋もれてしまうような姿勢で生活されていて、アルミプレートに重さを掛けすぎないようにという目的と、光ケーブルを強く曲げると折れるために右側から大きなアールを付けてトップバーに一度固定して、左サイドにケーブルを逃がしています。


さらに左の耳も枕に埋もれるので、ストレートテンプルにして、さらに左側のみぎりぎりまで短く加工しました。


P1010459口の動きでも周りの人に意志を伝えられることがあるので、本人様のご希望に沿うには、口を動かしている時はセンサーが感知せず、コンピュータを必要とする時にだけセンサーが感知する微妙な距離間が調整できなければ使えない事です。センサーの感度調節とアルミプレートの曲げ方による距離間調整で上手くいくか、近日中にテストを予定しています。
ほっぺたが膨らむ位置への位置調整とセンサーの位置との調整も訪問時行うので、現在仮止め状態のままです。


少しでもお役に立つことが出来るのかどうか、多少心配です。


上手く行って、喜んで頂けることを願うばかりですが成功するかどうか?。


この結果は、訪問したのち、このMAKINO LETTERでご報告をしたいと思います。


 


 


 

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