先日の京都市への出張は老舗のフレームメーカーの展示会でしたが、ここの商品は当社でも何十年という長いお付合いで、高品質のメガネを製造しているメーカーです。
「増永眼鏡」という会社で、色々な商品を扱わせて頂いていますが、特に乳幼児のこども用は、このメーカーを使用させて頂いています。
弱視治療を主な目的に使用する乳幼児用のフレームは現在ここのメーカー以外は使用に耐えません。
その治療用に使用しているフレームは、種類もカラーも少なく、こども達自身やご家族にも選べる楽しさを提供できる事が少ない事が申し訳ないと思っていますが、今回新しいハイブリッド型の新商品が発売になり、まずは本店にて販売を開始するために各カラーをオーダーしてきました。
小さなこども達の顔の骨格に調整がしやすく、治療を最大限にサポートするために出来るだけ正しい位置に、ずれる事なく、その状態が出来るだけ長く続くメガネフレームが、乳幼児のフレームにはとても大切な必要条件です。
この新しいモデルが上手く機能してくれれば、お客様に少しだけ選んで頂けるバリエーションが増え、喜んで頂けるのではないかと期待しています。
乳幼児の弱視治療の現場に初めて触れさせて頂いたのは、約30年前眼鏡学校に通学している時に、「大阪医科大学附属病院眼科外来」の病院研修の時でした。毎日本当に沢山の患者さんの中で、特に乳幼児の弱視治療の患者様の多い現場を研修させて頂き、多くの先生方のお話をお聞かせ頂き、視能訓練士の皆様に貴重な現場を見せて頂き沢山の事を勉強させて頂きました。
この病院研修をきっかけに今も交流を続けさせて頂いていますが、その中でも当時検査の主事をされていた「澤ふみ子様」には、今までも今もずっとお世話になりっぱなしです。その方が今年の2月に「眼鏡調整の達人」という本を出版されました。
この本にも乳幼児のメガネのことがわかりやすく解説されていますが、今回展示会を開いた「増永眼鏡」のフレームを医療現場の立場から推奨されています。
澤さんは、医療現場以外の、多くのメガネ屋さんの方とお話や交流がしたいという事で、この展示会会場に、出版された本の紹介を兼ねて参加されました。
展示会当日は、この本の著者に直接お会いしてお話したいという、多くのメガネ屋さんが展示会に来訪されていて、熱心にお話をされていました。
私も、本当に久しぶりにお出会いする事が出来ました。メガネの事で教えて頂きたいことがあり、展示会に出席される前に、時間を取って頂いて、「久しぶりのデート」となりました。
会場の近くのコーヒーショップで、カフェラテを注文しました。
さりげなく席に持って来てもらったコーヒーカップを見て、二人してビックリ!!
バリスターの素敵なアートに感動して、澤さんも私もカメラを取り出し写真撮影会に・・・・・。
ちなみに、左の写真のカップが澤さんに、何故か本人と同じような顔が描かれたカップが私にサーブされました。
久しぶりに時間が経つのを忘れてお話させて頂きました。幸せな時間でした。
出版された本の中で、とても大切な素敵な言葉がありました。
「患者さんの訴えに、どう耳を傾けるのか?対面し、ただひたすら聞き取るだけでなく、患者さんの横に並んで相手の視線の先を、ともに見つめるような気持ちも必要だと思います。・・・・・患者さんが訴える苦しみやつらさに対して、『訴えには必ず原因がある』という気持ちで、一つ一つ原因を探ってほしいと願っています。」
大阪医科大学附属病院に研修に行かせて頂けた事は、澤さんや中村さんにお出会いできた「ご縁」は、私にとって、とても幸運で大きな宝物なのです。
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