以前の「MAKINO LETTER」でお話しました、来春の「福知山での狂言会」にご出演頂く、和泉流狂言師「小笠原 匡」様にお出会いしてきました。
初めてのご挨拶、出演料の確認や打ち合わせ、印刷物に使用する写真撮影が主な目的で、大阪の小笠原様の自宅兼お稽古場にお邪魔してきました。
写真撮影準備の際、着替えも見せて頂きました。「狂言」の装束は、麻の布地に「染め」、それに対し「能」の装束は、絹の布地に「織り」、と全く異なる事を教えていただきました。装束の側面から見ても「狂言」の世界は庶民の、庶民の生活をベースにした芸能だということが明白です。
装束は狂言師の体に合わせてサイズがあるのではなく、一定のサイズの装束を演者の体に合わせて一人一人着付けしていくという事、上の写真のように、たった1本の紐だけで装束を着付けるという事、すべてが初めての事ばかりで、驚きの連続でした。
写真撮影のために、福知山公演の演目である「棒縛(ぼうしばり)」の一場面を実際に演じて頂けました。
福知山公演の演目は三曲
「盆山 (ぼんさん)」
「痺 (しびり)」
「棒縛(ぼうしばり)」
目の前で見る狂言師の動きと迫力に魅せられて、楽しいひとときを過ごしました。
このすばらしい伝統芸術を地元の会場で観れる事を想像すると、心躍る思いでした。
小笠原様は、重要無形文化財総合指定保持者で、初世野村萬(人間国宝・能楽協会理事長)、故8世野村万蔵、9世野村万蔵に師事され、
全国各地、海外公演でも積極的に参加され、日々お忙しい毎日でいらっしゃいます。
また、色々なジャンルの方々とのコラボレーションや実験的競演、佐渡・和太鼓の「鼓童」の講師、千葉大学客員教授など、さまざまな方面でもご活躍のようです。
しかしながら、我々がお邪魔した時は、実ににこやかに、気安くお話頂きました。
ますます、来春の公演が楽しみになって、お稽古場を後にしました。
また、新しい情報やご案内が入りましたら、ここでご報告させて頂きます。
お楽しみに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!
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