明けましておめでとうございます。
元日の朝刊は、チラシも沢山入り、新聞の別冊版が入ったりして毎年時間をかけて目を通す事が多いのですが、色々な方のインタビューやスポーツ選手のコメントがなかなか面白かった中で、特に目が止まった今年の「一番」をご紹介します。
今年一番興味を注がれたのが、左の写真のページ、朝日新聞の第4部、「読む」の特集号の中で、「絵本の向こう 教えてくれた」という見出しの記事でした。
写真にハッとして記事を読みました。絵本と子どもたちを愛した一人の幼稚園長と、世界的な建築家安藤忠雄さんが共につくりあげた「絵本の城」の記事です。
WEBで調べてみると、福島県いわき市にある私立幼稚園の附属施設なのです。
公共施設ではなく、私立の付属施設というのでまたビックリ!!
そして一番興味を感じたのは、絵本が全て表紙を前に向けて展示されているスタイルに目を奪われました。
美術館の名前は「まどのそとのそのまたむこう」、米国の作家モーリス・センダック氏の同名の絵本から名付けられたようです。
記事に書かれていた巻レイ園長さんのエッセーの一節をご紹介します。
「想像力の貧困な子どもは実に頼りない。こうすれば、どうなるか、という先を見越す力を持たないから自分も傷つくし、他人をも傷つける。それでは長い人生は生きていけない。豊かな想像力が豊かな人生をつくるのだ。」
想像力を養うために30年以上絵本の読み聞かせを続けてこられたようです。
昨年5月に78歳で亡くなられた巻さんに、安藤忠雄氏は「子どもたちに、光あふれる希望に満ちた世界を見せようとしてこられた巻さん。美しい人生だったと思います」とコメントされています。
どんな仕事でも、想像力は不可欠です。我々の仕事でも、お客様がメガネを使われるシーンや状況をどれくらい深く感じて差し上げられるかは、その担当者の想像力の豊かさにかかっていますし、快適なメガネへの大きな別れ道です。
プロフェッショナルとは、その希望を出来るだけスピーディーに的確に感じて、想像力を持ってイメージを膨らまし、的確な提案ができるひと、かもしれません。
今年の目標をいただいた様な、元日号のコラムでした。
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