「満員御礼」 その2

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「第2回狂言を観る会」の報告の続きです。


上の写真は、「千鳥」というお話の舞台写真です。主人から酒を買いに行くように言われた太郎冠者ですが、ツケがたまっているため酒屋は売ってくれません。酒屋と太郎冠者の攻防戦で何とか酒樽を持って逃げてしまうというお話です。


この話に出てくる太郎冠者は「ずっこい人」なのですが、ずる賢いだけじゃなくどこか愛嬌があって憎めない人物像に演じられています。


若手の「茂山逸平さん」と「茂山童司さん」のフレッシュな掛け合いが楽しめました。


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最後の演目は「仏師」。田舎に住んでいる者が都へ仏師を探しに行く。そこに「詐欺師」が現れ仏師になりすまします。仏師と仏像を二役するという、すぐばれてしまう様な話を二人の掛け合いで、リズミカルにコミカルに進んでいきます。最後には当然の如く悪事がバレる、というお話ですが、この「詐欺師」も憎めない人物に演じられていました。


逸平さんのお父さんである「茂山七五三(シメ)さん」の演技は、渋くて特に印象に残りました。個人的には、主張し過ぎない穏やかな笑顔が、今回一番印象的でした。


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第2回の今回から会館外側のシツラエを施しました。


劇場内だけでなく、会館全体を大道具と考えて、お客様にワクワク感をお伝えしたいという事で、照明家の力で、初お目見えの試みでした。残念ながらお客様が入場されるときはまだ外が明るく照明効果は感じて頂けなかったと思いますが、会場の前を通る車や市民の方々に、またお帰りのお客様が会場を出る瞬間、少しでもワクワク感を感じていただけたなら幸せなのですが・・・・・・・・。


今年もスタッフを初め多くの方々にお世話になり、大成功のうちに終えることができました。


「来年も楽しみにしてるで~、がんばってや~」という多くの方々の応援の声が心にしみました。


きっと狂言会スタッフ一人一人の心にも、その声がしみわたっていると思います。


「しんどいけど、しんどいから楽しい春の行事」が、幕を閉じました。


 


 

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