Made In Makino

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一週間前に、舞鶴の総合病院眼科の視能訓練士の方からご相談の電話がありました。


患者様で、7歳の子ども様が強い眩しさを感じられるので、医療用の遮光眼鏡を処方する予定との事でしたが、特にフレームの件でのご相談でした。


からだも小さく、顔が非常に小さいという事、普段バギーや車いすでの生活だという事、室内は問題ないが外へ出ると目を閉じて開けられない位眩しがるという事、顔は左右に動かす事ができるので、できればゴーグルのようなサイドからの光の進入も抑えられたほうが良いという事などのご希望でした。


色々お話をさせて頂いて患者様が当店へ来られるという事で、まずお出会いして最適なものを探しましょう、ということになりました。


先日お母さんと一緒にご来店頂き、まずスポーツ用の子供用ゴーグルを試しましたが、頭のサイズが小さく、装用してもらうとレンズ面にまつ毛が当たり、メガネの掛け心地も鼻に食い込む様に見受けられて、このタイプは不採用!


色々フレームを試しましたが、最後はいつも乳幼児の弱視治療用に使用しているKOOKIのP-04 という子供用メガネフレームが装用感や型崩れしにくく、最適でしたので、ワンサイズ大き目のサイズで決めました。


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ところが問題は、サイドからの光の進入をどうするか?


色々考えた結果、花粉防止用に使うメガネのサイドカバーのカラー付を使って、フレームに直接接着し固定するという方法で対処する事に決めて、Do it yourself をスタート致しました。


既製ののメガネのサイドカバーの部品を全部取り払って、カバーを削り、フレームの形に合わせて熱で変形させてフレームの形に添わせ、隙間から光が漏れないように2液性ボンドで固定して出来上がったのが写真の状態です。(写真をクリックして頂くと拡大してご覧いただけます)
丸2日加工に時間がかかりました。レンズは処方箋によりTOKAIのCCP400-TRという遮光カラーレンズを使用しています。


メガネがたためないのが欠点ですが、動いてもサイドカバーがはずれない様お母さんに事前に了解を頂いて、固定させてもらいました。


本日夕方、本人さんにフィッティング調整のためにご来店頂きます。サイドのカバーがこめかみに当るようならその場でカバーを削る加工が必要かもしれません。


このメガネが有効に機能し、お散歩のときに、彼女が外の景色を楽しんでもらえるようになれば最高!!なんですが・・・・・・・・・


7歳の少女の「世界が広がるお手伝い」が、できることを祈っているところです。


 


 


 


 

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