先週の休日に、信楽に出かけました。女房が応募した雑誌のキャンペーンで当たった美術館のチケットが縁でのドライブでした。美術館の名前が「MIHO MUSEUM」創立者生誕100年記念コレクションです。
信楽の山中にあるこの美術館は、全く知らなかった所でしたが、本当に素晴らしい所でした。
上の写真がレセプション棟。
そこから右の写真のトンネルを抜けたところに美術館と絶景が待っています。このトンネルも、美術館もルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計したI.M.ペイ氏のデザインでした。
エントランスロビーの正面からは、大自然の景色と柔らかな光が降り注いでいました。
ガラス張りの屋根の三角のサッシには全て木のルーバーがはめ込まれていて、大理石の床に、柔らかなシルエットと、一層柔らかくなった木漏れ日のような陽が差し込んでいます。通路の写真を見ていただくと、天井には空調の噴出し口がありません。
大理石の床の端にスリットが切ってあって、そこから空調の風が出ていました。
美術館の建物は勿論ですが、トンネルや、自然の取り入れ方、美術品の展示、展示の設え、ライティング、内装の隅々までスキがなく、全てにおいて上品で隅々まで考えつくされたこんな美術館を体験したことは今までにありません。
創立者小山美秀子さんの、完璧なる「美」への追求心ともてなしの心を感じることの出来る素晴らしい美術館でした。
彼女の言葉が、展示会場のボードに記してありました。
「美しいものを見なさい Feel the Beauty.」
「良い物に触れなさい Come into contact with excellence.」
「大きな志を持ってください Have a strong will.」
「美しいものはあなたに色々なことを教えてくれるのよ Beauty can teach you many things.」
「素晴らしいものを皆で分かち合いたい I want to share wonderful things with everyone.」
「美を求める心・・・ The heart that seeks beauty・・・」
展示品の解説のボードに書いてあった「品格」の解説・・・
「本当のシンプルとは、すべてを集めた後に余分なものをそぎ落す中で現れる品格ではないでしょうか?そこに真・善・美が宿るような気がします・・・・・」
目に映るすべての物に、緊張感と品格漂う美術館でした。
この信楽の里は、お茶どころでもあるようで、帰りの道からきれいな茶畑の風景と、沢山の信楽狸を見ながら帰ってきました。
高速を使うと3時間位です。
今回は朝の9時に出発して、夕方6時ごろに戻りました。日帰りでも充分楽しめるドライブコースです。
ぜひ、 「MIHO MUGEUM」をご体験ください。
久しぶりに素敵な時間を過しました。
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