花冷えのひとりごと・・・

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一昨日の4月5日火曜日の夜7:00から福知山市寺町にある「正眼寺」さんの本堂前の特設ステージで「夜桜コンサート Ⅸ」が開催されました。


今年で9回目のコンサートで、毎回色々なアーティストが参加されていて、随分前に私も人形劇で出演させて頂いた事があります。


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今年は震災のことを配慮されて、一日限りのコンサートでした。


今年のプログラムは、9回連続出演の「ホット・ティー」の合唱サークルさんとインドの古典民族楽器シタール演者田中峰彦さんとタブラ演者の田中りこさんのご夫婦の出演でした。


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シタールという初めて見た弦楽器は、共鳴体が上と下に二つ付いた楽器で、かぼちゃを乾燥して作られている楽器だそうで、20弦近くの弦が張ってあり、大変味のあるまた哀愁を帯びた音色の楽器でした。アラビアの方から発祥した楽器がインドに渡ってシタールとなり、大陸を越えて沖縄に伝わって三線に、日本にたどり着いて三味線にというルーツを持った楽器のようでした。


日本の桜を愛でながら、お寺の本堂を前に、お釈迦様の生まれられたインドの民族音楽を聞かせて頂くという、なかなか時空を超えた世界でした。


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残念ながら今年はサクラの開花が遅く、毎年満開のサクラの下でのコンサートですが、本当に咲き始めたばかり、お昼とは打って変わっての強い花冷えの夜に、檀家の方々にご用意頂いた「おぜんざい」をいただきながらのコンサートでした。


このコンサートを主催されているのは正眼寺の住職様ですが、彼は同時にSSGという舞台照明会社を運営して各地で舞台照明を手がけていて、毎年公演をしている「狂言を観る会」での福知山狂言会の副代表であり照明チーフでもあります。毎年「夜桜コンサート」は無料で市民に開放されています。


 


舞台芸術というのは、演者と観客がひとつの「縁」で結ばれて、偶然に同じ場所で同じ時間を共有する一瞬の出逢いです。


このコンサートの時間は二度と戻れる訳もなく、もう一度体験できるわけでもなく、この地の、この空間の、この時間に居る者達だけが共有できるものです。


今回のコンサートは少し少人数の来場者ではありましたが、花冷えの寒さに凍えながら、この空間でしか味わえない「舞台芸術という縁」の強さと魅力を改めて感じた春夜でした。


正眼寺さんの見事なサクラの古木は、あと一週間くらいで満開です。花吹雪舞うまで毎夜サクラのライトアップは続きます。ぜひひっそりと立っているサクラの鑑賞にお出掛け下さい。


マニアックな正眼寺さんのブログはこちらをクリックしてご訪問下さい。


 


 


 

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