本屋さんで見つけた、「おすすめ国宝・・・」の雑誌で偶然知ったお寺、
兵庫県小野市にある真言宗「極楽山 浄土寺」を訪ねました。
写真の朱のお堂、浄土堂(阿弥陀堂)は建築物の国宝、
中に安置されている阿弥陀三尊像も三体とも彫刻の国宝です。
この日は参拝客も我々ともう1組だけ、静かで浄土堂と本堂が
相対して並ぶ簡素な伽藍でしたが、三尊像は圧巻でした。
開山は重源上人、奈良東大寺の再建でも活躍された方、
東大寺南大門と並び天竺様建築として貴重なお堂の様でした。
中央の阿弥陀如来像が5.3m、両菩薩像が3.7mの大きさです。
夏の頃になるとこの浄土堂の裏の格子窓に夕日が落ちてきて、
床の陽が反射してお堂の屋根裏を照らしその反射光で仏様の姿が浮かび上がる様で、
この日もゆっくり見ている途中でも顔が明るくなったり金箔が鮮やかに映ったり、
柱に塗られた朱と刻々と変化するご本尊は大きさもあり見応え充分でした。
阿弥陀三尊像が西方極楽浄土よりの来迎の姿として浮かび上がる、
そんな絶景の風景を、ぜひ夏至の頃に改めて参拝したいと思います。
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