もうひとつの好きな場所へ

前回ご紹介した奈良西ノ京「薬師寺」参拝を終えてもう一つの好きなお寺へ。
「新薬師寺」、このお寺は奈良公園の少し外れたところに位置する小さなお寺ですが、
何年か前に初めて参拝して以来、大好きになったところのひとつ。

建物正面からは入り口がなく、拝観の入り口は横からになりますが、
建物の中は薄暗い照明で、正面石畳を見つめるように薬師如来が鎮座しています。
そしてその周りを国宝十二神将が円を描くように立ち並んでいます。
今の姿は建物も仏像もきらびやかさはなく、モノクロームで質素な世界ですが、
暗闇に浮かぶ薬師如来と十二神将の迫力に毎回圧倒されます。 
造られた当時は極彩色の神将だったようですが、
今では足元に微かにその名残を感じれる程度です。

初めて上がった奈良奥山ドライブウェイの若草山山頂、
冬の曇天の昼下がりでしたが、奈良の街を一望できる景色でした。
まもなく火が放たれて若草山の山焼きの季節が近づきます。
今年は1月25日、毎年1月の第4土曜日に開催される古都奈良の冬の風物詩、
そして厳しい冬を超えて3月からは東大寺の修二会が始まります。
古都は刻々と春への階段を上り始めます。
蝋梅がキレイな花を付けて甘い香りが漂っておりました。

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