3月1日~10日までの期間限定で、国宝東塔「新旧水煙」特別公開が開催中です。
大好きなお寺のひとつ、「法相宗大本山 薬師寺」を先日急きょ参拝してきました。
白鳳伽藍と言われる東西二つの塔を有する豪快で美しい建築物配置です。
薬師寺は約1300年前に建てられ、創建当時から残る唯一の建造物は、東塔のみです。
その東塔は長期間修理が続いていましたが、来年春に落慶法要を迎える予定です。
東塔の屋根の一番先端にある鋳造製の綺麗な透かし彫りの装飾が「水煙」。
この度この水煙の傷みが激しくなり、1300年ぶりに新調され創建当時の物は保管されます。
平成の技術を駆使して、当時と同じ金属を精製して現時点と同じ色合いまで任意的に腐食させ、
創建当時と同じ「水煙」が蘇りました。この新旧の「水煙」を間近で見れる貴重な機会です。
1300年前の飛鳥時代の名もない工人が作ったものが今なお我々の目の前で役割を果たしている、という事に大いに感動しました。現代の技術をもってしてもなお難解な仕事を1300年前にすでに完成していたという事に鳥肌がたちました。
薬師寺のご本尊の薬師如来と両脇の月光菩薩と日光菩薩。
国宝である薬師三尊像はいつみても本当に美しい大好きな仏像のひとつです。
来場記念に「水煙」のフィギアを購入しました。正確に作られた亜鉛ダイキャスト製。
しかも製作が、フィギア業界で超有名な「海洋堂」が担当なのです。
来年の東塔の修理完成、落慶法要をもって、久しぶりに薬師寺白鳳伽藍が整います。
来年また世界遺産に参拝するのを今から楽しみにしているところです。
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